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やまぐちの木

古くは鎌倉時代、奈良・東大寺の再建にも使われた山口県の木は、
私たちの生活の中に息づいています。
ふるさとの自然が育てた「やまぐちの木」は、調湿性や断熱性に優れ、
生活の中に自然の豊かさを感じさせ、住む人の心のやすらぎにもつながります。


木材が持つ効果について
 木材は断熱性、調湿性に優れ、衝撃を緩和する効果が高いなどの性質を有するほか、木材によって創出される生活空間は、人の健康面や心理面においても良い影響をもたらす効果が期待されます。
人も木に囲まれて生活すれば長生きできる!?
 マウスを使った実験では、木製の飼育箱で生活するマウスの生存率が、コンクリートや金属製の飼育箱より生存率が高い結果が出ています。体重の変化を見ても同様です。人間で実験するわけにはいきませんが、西日本の女性を対象とした調査で、木造住宅の比率の高い地域ほど乳癌による死亡率が低い傾向が見られたそうです。木造住宅に住む人の方が長生きできるのかもしれません。
リラックスできる空間はやっぱり木がいい?
 木に含まれる成分には私たちを落ち着かせる効果があるようです。森林浴はみなさんもご存知でしょうが、実際にその主な成分といわれているフィトンチッドを使った実験でも血圧が下がり、脈拍も落ち着く実験結果がでています。ストレスの多い現代人には、リラックスできる木のある空間がよさそうですね。
財団法人日本木材総合情報センター“人と環境にやさしい木のはなし”より
 また、木材は利用するために伐採した後、再び植えて育てていくことにより、循環利用できる環境にやさしい資源であるとともに、長期間にわたって炭素を貯蔵することができ、生産・加工過程のエネルギー消費が比較的少なく、さらに、循環利用する限りは、燃やしても大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない「カーボンニュートラル」の特性を有しています。


「やまぐちの木」の利用促進の取組について
 これらの優れた性質を持つ「やまぐちの木」を利用することは、「植える→育てる→伐採する→使う→植える」というサイクル(循環利用)を通じた森林の適切な整備につながります。
 これにより、森林の持つ県土の保全、水源のかん養、二酸化炭素の吸収などの多面的な機能の持続的な発揮、農山村をはじめとする地域経済の活性化等に大きく貢献することが期待されています。

 山口県では、木材利用を拡大することで林業の持続的かつ健全な発展を図り、適切な森林整備を実現するため、「やまぐちの木」=「県産木材」の利用促進に向け、木材利用の普及啓発をはじめ、下記の様々な支援を行っています。

▽木材利用に係る相談対応
県産木材利用促進コーディネーターを配置 建築主等からの相談対応や、施工業者や建築士等とのマッチングを行います。
 また、県内木材利用関係者のネットワーク形成を行い、県産木材の利用促進を目指します。

▽建築物への県産木材利用に対する支援
<住宅(やまぐち木の家)>
 一定割合以上の優良県産木材を利用した住宅への補助を行います。
〔補助額〕250千円(80㎡以上)~450千円(130㎡以上)
※住宅金融支援機構と連携し、補助金とセットで【フラット35】の金利を引下げる制度を導入します。
<事業用建築物>
 県版協定制度を締結した施工業者等が建築する事業用建築物への補助を行います。
〔補助額〕1,000千円(CLT利用は2,000千円)

▽県産木材利用促進にむけた取組への支援
 民間建築物の木材利用を促進する、木育活動、技術開発・普及、ネットワーク形成等の取組を支援します。
(新たな木材需要創出モデル事業)

中・大規模木造建築を担う人材の育成
 事業用の中・大規模木造建築物について、設計や施工に対応する人材育成のための実践的研修を実施します。



問い合わせ先
一般社団法人 山口県木材協会
〒753-0074 山口市中央4丁目5-16(山口県商工会館2階)
TEL:083-922-0157 FAX:083-925-6057