ケンサキイカ
幻想的な漁り火は夏の風物詩 透きとおる新鮮な活イカを召し上がれ!
幻想的な漁り火は夏の風物詩 透きとおる新鮮な活イカを召し上がれ!
ケンサキイカは漢字では「剣先烏賊」と書き、名前のとおり胴の形が剣の先のように細長い形をしています。寿命は1年で、主に九州西岸から日本海西部に分布しています。ケンサキイカは赤褐色の体から「アカイカ」、または「マイカ」とも呼ばれています。また、身の白さから「シロイカ」と呼ばれているところもあります。8~9月は漁獲も安定し比較的入手しやすい時期となります。
【主な漁場と漁法・水揚げ量】
山口県では日本海側で一本釣り漁業や定置網漁業で漁獲されます。一本釣り漁業は昼間に操業する「タンポ流し漁」と夜に操業する「夜灯き漁」があり、集魚灯の明かりに集まったケンサキイカを専用の疑似餌で漁獲する「夜灯き漁」は、漁火(いさりび)として日本海沿岸の夏の風物詩にもなっています。
平成30年の山口県のイカ類の漁獲量は1,750トンで、萩、長門、下関地区が主な産地となっています。
【ケンサキイカを選ぶポイント】
生きているものは、透明に近い赤褐色で触れると色が変わります。切り身は、身に透明感があり、模様がはっきりしたものが鮮度が良いものです。
ケンサキイカは活魚(生きている状態)でも水揚げされるため、お魚屋さんや料理屋さんの水槽で生きている状態を見ることもできます。
新鮮なケンサキイカは、刺身がおすすめです。日本海側では活イカの刺身を提供する店が多くあります。透明な身を食べると口の中に甘みが広がります。その他にも天ぷらや煮付も美味しいです。
ケンサキイカは「スルメ」にしても美味しく「一番スルメ」と呼ばれています。こちらも機会があれば御賞味下さい。
また、イカは冷凍保存することで、いつでも美味しく食べることができます。皮や内臓を除き水洗い後、良く水を切ってラップ等で包んで冷凍します。