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マダイ

麗しく、美味な日本の祝い魚 周防大島周辺の瀬戸では一級品を一本釣り!

マダイ
 マダイは姿、形、色彩、そして味の良さなどが日本人に好まれ、「魚の王様」として昔から親しまれてきました。
 4月、桜の咲く時期のマダイは、美味しく、色も美しいことから「桜鯛(さくらだい)」と呼ばれています。

【主な漁場と漁法・水揚げ量】
 山口県では瀬戸内海側、日本海側ともマダイの好漁場が多くあり、底びき網漁業、刺網漁業などで漁獲されます。特に一本釣の好漁場として知られるのが、瀬戸内海東部の「大畠の瀬戸」など、周防大島周辺の瀬戸(潮の流れの速いところ)です。
 速い潮の流れに揉まれて育ち、一尾一尾、一本釣で丁寧に釣り上げられたマダイは、「明石の鯛」にも決して引けを取りません。
 平成30年の山口県の漁獲量は729トンで全国6位となっています。

【養殖マダイと天然マダイ?】
 養殖のマダイは体色が少し黒ずんでいます。実は養殖マダイの色が黒いのは「日焼け」によるものです。養殖用の生け簀はどうしても水深が浅く、マダイが日光に当たる時間が長くなり、日焼けを起こしてしまいます。
 しかし、近年の養殖技術の進歩と養殖業者の様々な工夫で、美味しく安全で、かつ美しいマダイが食べられるようなっています。
 天然マダイの鼻の穴を見たこと有りますか?目の先に小さな穴とその上に長細い穴がそれぞれの面にあります。ところがこの2つの穴がつながったマダイが時折に見られます。
 これは人工的に卵を取って生け簀で稚魚を育て、ある程度の大きさになって自然の海に放流したものに見られます。(味は天然物と変わりません)
 店頭で2つ穴のつながったマダイを見かけたら、「漁師さんが魚を増やすために放流したマダイだな」と思っていただければと思います。

【マダイの料理法】
 新鮮なマダイが手に入ったら刺身が一番です。その他、蒸し物、煮物など和洋を問わずバラエティーに富んだ料理方法で味わうことができます。