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夏みかん

甘酸っぱい香りが、初夏の風を運ぶ山口県原産のジューシーな果実

夏みかん
 江戸時代に山口県長門市で偶然発生した「なつみかん」。明治時代以降、士族に栽培を奨励したことによって、栽培面積が広がり、昭和29年には郷土を象徴する花として、なつみかんが県花に選ばれました。現在では、川野ナツダイダイなどのいわゆる「甘夏」が中心に栽培されています。

【おいしい果実と食べ方】
 実が詰まっていて、重量感があり、ヘタが付いているものが美味しい果実です。ヘタが付いていないものは味が低下しやすいので、早めに食べて下さい。ポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存すると、より鮮度を保つことが出来ます。
 さわやかな酸味が特長で、生果を絞ったジュースは最高に美味です。酸味の苦手な方は、砂糖を加えたり、ヨーグルトとあえて食べるとおいしいです。

【健康を増進する効果】
 ビタミンCは、他の一般的な野菜や果物に比べて比較的多く含まれています。酸味の成分は、主にクエン酸で、動脈硬化防止や疲労回復に効果があります。果皮には、発ガン性を抑える成分も含まれます。

夏みかんと土塀
【出荷】
 現在の主な産地は萩市で、出荷時期は温州みかんや伊予柑の出荷の終わった4月から5月にかけてとなっており、初夏の萩市を歩くと、城下町の白壁や土塀から黄色く実ったなつみかんが彩りをそえています。