温州みかん
冬はやっぱりコタツでみかん。
温州みかんは日本の冬の代表柑橘で、約500年前、中国から伝わったみかんの種子から偶然できたものといわれており、日本独自の品種です。
冬はやっぱりコタツでみかん。
【選び方】
横から見たときに、楕円形の平べったいもので、皮が張っていて、色つやの良いものを選びましょう。
M~2Sサイズの小ぶりのものは甘いことが多いようです。また、最近では、光センサーという機械で果汁を取ることなく糖分を測定できる選果機が使われるようになってきています。みかんの箱に「光センサー」の文字を見つけたら、その効果を一度確かめられてはいかがでしょうか。
【保存方法】
風通しがよく、涼しい場所で保存しましょう。みかんは落としたり、重みがかかったりすると痛みやすいので、箱で買った場合は下になっているものを確認し、痛んだものがあれば取り出しましょう。その後は箱の蓋を空けた状態で保存してください。
【出荷】
山口県の主力果樹であるみかん。温州みかんは明治時代には本格的に栽培が始まっており、周防大島町をはじめ瀬戸内や響灘沿いなど比較的温暖な地域に産地が広がっています。
特に周防大島町は、雨が少ない気候や、日当たり・水はけがよい地形から栽培が盛んに行われ、県内全体の約8割の生産量を担う一大産地です。現在では雨水を遮断し太陽の光を反射させるシートマルチ栽培や、1年ごとに樹を休ませてみかんをつくる交互結実栽培などを取り入れ、高品質なみかんづくりに努めているほか、みかんの樹のオーナー制度(※)などを設け、たくさんの消費者に愛される産地づくりを行っています。
収穫は極早生が10月、早生が11月、普通みかんが12月を中心に行われます。
温州みかんのほかにも、いよかん(原産は山口県)、デコポン、ポンカンなどさまざまな柑橘が栽培されていますが、これまで以上に好まれる品種の開発にも取り組まれています。
近年では、清見と吉浦ポンカンをかけあわせた「ゆめほっぺ[品種名:せとみ]」やカラマンダリンと吉浦ポンカンをあわせた「南津海(なつみ)」など、糖度の高い県オリジナルのかんきつが登場。甘くておいしいかんきつとして話題を呼んでいます。